つぶやきコーナーの記念すべき(?)第10弾、テーマは「スランプ」でいきましょう。
「あれ、自分何でこんなに打てなくなってんの?」
「何をどうやっても一生上手くいかねぇ…」
あの感覚はホントにイヤで、ちょっとテニスが嫌いになりそうな瞬間ですよね。。
※ネガティブな気分になったときに見てほしい記事も↓に貼っとくので、興味があればあとで覗いてみてね
「ネガティブな感情」との付き合い方次第でテニスはもっと楽しめるそういう「スランプ」的な沼にハマったらやってみてほしいこと
ってのがあるんです。
というか、ハマる前に取り入れてほしい。
noren
それは…
テニスをやめろ!
です。
ちょっと攻めた言葉を使ってますが、わりとマジです。
ちゃんと順を追って説明するので、まぁちょっとそこに座ってくださいよ。
目次
たくさん練習することで感覚が鈍ることがある
まず何より、これを本当に声を大にして言いたい。
「テニスを実際にやって練習する→上達する」はそりゃそうなんですが、
「練習しまくることで感覚が鈍って成長が停滞することも多い」
っていう「罠」の存在に気づいてほしいんです。
noren
何となく自分で気づいてる人も多いと思うんですけど、こういう経験ってないですか?
- テニスが習慣化しすぎて若干マンネリ化してる
- 「とりあえずいつもの感じ」でテニスしてる
- 打てば打つほどなんかよく分からなくなってくる
これ、たくさん練習してる人をディスりたいわけでは全くないです。
僕も含めて、テニスが大好きな人ほど無意識にこのルートに乗っかる可能性を秘めてると思うんですよね。
こうなると、
「何をどう意識すればどんなショットを打てるのか」
みたいな部分の感覚が鈍ってくるんです。
そのまま何も考えずに練習を続けていくと、頭と身体のつながりが薄れていきます。
例えるなら、「ゲシュタルト崩壊」にちょっと似た面がありますね。
紙に「あ」っていう平仮名を無限に書き続けていくと、途中から何を書いてるのか分からなくなってくるっていう。
「何となく」な練習を重ねてゲシュタルト崩壊テニスver.を起こしてしまう構造には、元凶がいます。
それが次のお話。
少ないと価値が上がる。多いと価値が下がる。
シンプルに、もう諸悪の根源はコイツですね。
テニスに限らず、あらゆるジャンルにいちいち干渉してくるかまってちゃんLv99です。
たとえば、
- 時間が有り余ると、やれる時間はあるのになぜかやるべきことに手が出ない
- 一緒に過ごす時間が多い家族、友人、恋人のありがたみが分からなくなる
- 食材が有り余ると、「このくらいしょうがないか」と腐らせて捨ててしまう
- お腹の中がいっぱいだと食べ物のおいしさを感じにくい
- 手持ちの服がたくさんあり過ぎて、一つひとつの良さが分からなくなる
- テニスラケットを何種類、何本も持っていると1本1本への愛情が薄れる
など、遭遇する場面は枚挙に暇がありませんね。
共通して言えることは、
「量が多くなるほど本来の価値を見失って、浪費したり無駄にしたりする」
ってことです。
テニスの練習時間でいえば、試しにこんなケースで計算してみますか。
- 年齢:30歳
- 週末にサークルで4時間×週2回
- 平日にサークルで2時間×週2回
- スクールで1時間半×週1回
- 80歳まで続けるとする
練習時間が多くてテニスが日常になっている想定なので、そこそこ多めの設定です。
noren
すると、1ヶ月の練習時間は
13.5(時間)× 4(週)= 54(時間)
ですね。年間で言えば
54(時間)× 12(ヶ月)= 648(時間)
これが50年間となると
264(時間)× 50(年)= 32400(時間)
になります。
noren
…そりゃ時間が無限にあるように感じちゃうし、何も考えず「とりあえずテニス」みたいな感じにもなりますわね。
そうやって、
「練習時間を増やし過ぎると、マンネリ化したり、思考停止で何となく練習する感じになったりする」
という罠にかけられるわけですね。。
テニスをやめることで思い出せることもある
こういう事態を避けて良い状態を保つためには、
テニスから積極的に離れてみるといいですよ。
テニスのことばっかり考えて過ごして充実していれば、もちろんそれはそれで良いこと。
でも、停滞感を感じているなら、闇雲にボールを打ち続けるのはやめることをおすすめします。
僕自身、スランプから抜け出す目的ではなかったものの
期間が空いて久しぶりにテニスをしたら何故か感覚が冴えている
っていう体験を昔から何度もしてるんですよね。
noren
それが何でなのかなって考えてみると、
- 久々だと一つひとつの動きが丁寧になる
- 久々なのでボールをよく見て打とうとする
- 身体がどんなふうに動いてるかを感じやすい
- 調子が悪いときの感覚を覚えてない
といったものがあります。
さっき出した例でいえば、
「お腹の中が空っぽになったことで、食べ物本来の味がはっきり感じられるようになった」
みたいな感覚。
崩壊したゲシュタルトが復元された、とも言えますね。
なので、
スランプに陥ったら興味関心を別のベクトルにも分散させてみてください。
別の趣味があればそっちに熱中しても良いですね。
特に無ければ、小さいことでも何か新しいことを始めてみるのもめちゃくちゃ良いです。
世界を広げて「その中のテニス」っていう視点が入ると、また新しい発見をできるんですよね。
そうやって、いつもより長めにテニスから離れて別の関心事にも没頭しましょう。
それと並行して、テニスに関してひとつだけやっても大丈夫なのが
イメージトレーニング
です。
次はその話をしますね。
イメージとやる気のゲージをためる
「イメージトレーニング」といっても、「練習」っていうニュアンスとはちょっと違います。
単に「動画を見て楽しむ」感じですね。
「羨ましがって」ほしいんです。
好きなプロ選手の試合をYouTubeで観ることってありますか?
もしないなら、騙されたと思って色々動画を漁ってみてください。
めちゃくちゃ触発されます。
特定のプレーヤーだけじゃなくて、色んな選手の「ハイライト集」みたいなものもオススメですよ。
たとえばこんな動画。
もしくは、こういう練習風景も結構見ていて楽しかったりします。
長い時間コートから離れてこういう動画を楽しんでいると、
- 「自分もやりたい」とうずうずしてくる
- 良いイメージが脳内に刷り込まれていく
- 気分が高揚してテニスの魅力を改めて感じる
という感じで
「イメージとやる気のゲージ」
みたいなものがたまっていくはずです。
不調が続いている今は、小難しいことを考えたり情報収集し過ぎると逆効果になってしまうおそれがあります。
↓の記事も参考にどうぞ。
「やる気があるのにやる気が削がれる」ジレンマを感じたら思い出してほしいコトあくまで
「観て楽しむ」
「羨ましがる」
というので身体の感覚を浄化するのが得策ですよ。
調子が戻ったら、もっと「練習」としてのイメトレもどんどんやっていきましょう。
そのあたりは↓の記事でがっつり解説してます。
スランプ中の今はまだ見なくても大丈夫ですよ。
テニスのメンタルトレーニング②:「普段なにを考えているか」 「量」を増やせば「テニスセンス」は誰でも身につけられるポイントは、
「ちょっとやる気になったからすぐテニスしに行く」
よりも
「ゲージが振り切れるくらいまでためる」
というのをおすすめします。
スランプから抜け出しやすくするためには、そのくらい思い切ってちょうど良いです。
良いイメージのまま、テニスを存分に楽しめるはず。
noren
何かを変えたければ、行動を変えることは必須ですもんね。
思い切ってテニスから離れて、我慢できなくなったらまたコートに立ってみてください。
打った時の感触はめちゃくちゃ気持ち良いですよ。
最後に:スランプは一皮むけるチャンス!
全然上手くいかない状態を経験するのって、ある意味チャンスだと思ってます。
行動を変えて試行錯誤した末に
「新しい発見」
「新しい打感」
を得られれば、大きくステップアップできるので。
僕自身も「テニスから離れる時間」を積極的に作りながら成長してこられたので、ぜひお試しあれ。
今回はここまで!
またきてね:)