ストロークは、高い打点で打ったほうが
- ボールの威力
- ミスのしにくさ
が格段に上がりますよ。
決定力も、低い打点に比べて段違い。
しかし、むやみに打点を落としてしまう「もったいない」方々もたくさん見かけます。
高い打点から攻撃したいけど、上手く打てない…
という声も、ちらほら。
昔から高い打点のフォアが一番得意な僕としては「どげんかせんといかん」と思うわけです。
今回は、その思いをカタチにする回にします。
この記事の内容は、フォアハンドを高い打点で叩くための4つのポイント。
- 高い打点で打てるかは〇〇で9割がた決まる!
- テイクバックは〇〇の前に終わらせておこう!
- ラケットと左手は〇〇の高さにセットしよう!
- 〇〇にぶつけないようにスイングするイメージ!
noren
ちなみに、こちらの記事をまだ読んでいない方は、先にこちらをチェックするのがオススメです。
↑の記事で紹介しているものの中でも、特に
- ビンタ打法(厚い当たり+手首のスナップ)
- 軸足を蹴る力をボールにぶつける
は、高い打点で打つときも共通してすごく大事なポイント。
それにプラスするかたちで考えてもらえるとベストです。
目次
打点は「ボールへの入り方」で9割がた決まる!
何よりも、まずは「ボールへの入り方」を意識しましょう。
「スイングがどうの」を気にするのは、そのあとです。
やり方は、
バウンドしたボールが一番高くなる場所の横に素早く身体を入れにいく
です。
〇 自分からボールを迎えに行く
低い打点に慣れてしまった身体でボールを漫然と待っていたら、打点は絶対に高くなりません。
ポジショニングからして、物理的に無理なんです。
自分から良い位置に入ってボールを迎えるには、
- ステップを軽やかにしておく
- 相手のボールの軌道を見て、良い位置を予測
- テイクバックの準備をしながら、②の位置へ素早く移動
という動き方を意識しましょう。
くり返しますが、「良い位置とは」
「バウンドしたボールが一番高くなる場所の横」
です。
チャンスボールだけじゃなく、ふつうのラリーでも常時このモードで動くのをオススメします。
noren
テイクバックはボールがバウンドする前に終わらせよう!
さて、ボールに対して良い位置に入れましたか?
次に重要なのがラケットを動かすタイミングです。
ボールがバウンドする頃には、もうインパクトに向かい始めてなきゃいけません。
これが遅れると、高い打点で打ってもふかしてしまいます。
〇 バウンドする前にテイクバック完了
理由はこうです。
いま、高い打点で打つために「ボールが一番高くなる位置」に入りましたよね。
ということは…
低い打点の時と同じ感覚でタイミングを取っていたら、振り遅れてしまうんです。
打点の高さによるラケットの動かし方の違いを並べると、こんなイメージ。
タイミングの違いが何となく掴めましたか?
同じ速さ・軌道のボールでも、打点を高くしようとすると「より速いタイミングで動く」必要があります。
でないと、気持ちの良いインパクトができません。
「ちょっとした遅れ」でも、打球の威力や安定度は下がってしまうんですよね。
noren
ラケットと左手は「ボールを打ちたい高さ」にセットしょう!
高い打点で叩くには、構えたとき
ラケットと左手の両方を「自分が打とうとしている打点の高さ」にセットする
というのが大事です。
※「左手」は「ラケットを持っていないほうの手」のことです。(左利きの場合は右手)
〇 両手を高くセットする
noren
その理由は、スイングの軌道です。
最初のラケットの位置が低いと、インパクトに向かうとき必然的に
「下→上に振り上げる」
というスイングになります。
高い打点からでも「スピンをかけて山なりに返したい」って場合はそれでOK。
でも、ボールを強く叩いて攻撃するのには適していません。
しっくりくる高さは個人差があるので一概には言えないですが、
少なくとも自分の中で「セットする位置を打点に合わせるイメージ」は大事です。
左手も同じように高くセットするのは、
- スイングをスムーズにするため
- 身体のバランスをとるため
です。
左手はいつも、駅伝でいうところの「ランナーを先導する白バイ」。
インパクトの高さに合わせることで、ラケットワークがスムーズになってインパクトも安定します。
ラケットを「架空の障害物」にぶつけないようにスイング!
テイクバックで、打点に合わせてラケットを高くセットしましたよね。
そこからインパクトに向かうときにラケットを落とし過ぎないでください。
インパクトに向かって、ラケットを水平に出していきましょう。
〇 インパクトまでラケットがあまり落ちない
ラケットフェイスをボールの真後ろにまっすぐ「ベチャッ」とくっつける
イメージをするとやりやすいですよ。
ラケットを下げ過ぎると、当たりが薄いグリグリのボールにしかなりません。
これは、せっかくテイクバックで「厚く強く叩ける準備」ができたのに、それを自ら帳消しにしちゃうようなものです。
ただし、「1ミリも落とすな!」って意味じゃないです。
冒頭でも紹介した記事の「ビンタ打法」のとおり、手首をやわらかく使うのは必須。
ですので、あまり厳密にやろうとするとかえって上手くいかないと思います。
手首のやわらかい「返し」を使うのを前提としたうえで、あくまで「イメージ」として使ってください。
noren
まとめ:フォアを高い打点でシバけると世界が変わる!
今回は、フォアハンドを高い打点で叩くための方法を紹介しました。
要点をおさらいしましょう。
- ボールを「待つ」よりも「迎えに行く」
- バウンドが高くなるポイントの横にすぐ入る
- テイクバックとフォワードスイングが遅れないように、タイミングを合わせる
- ラケットと非利き手を、打点に合わせて高い位置にセット
- ボールを叩くためには、ラケット面をボールの真後ろからぶつけにいく
フォアを高い打点で打てると、色んな場面で便利。
浅いチャンスボールを確実に仕留められるのはもちろん、ベースラインからでも思い切って打てますよ。
何事もまずはトライです。
ひとつずつ意識しながら、どんどん数を打って試していきましょう。
今回はここまでです:)
また来てね