一概に言えないところはあれど、
概ね答えは「正しくない」
です。
こういう類のセリフを言う人を見かけるとき、「なんだかなぁ」って思ってるんです。
普段のゲームでミスを無くさないと、いつまでたっても試合で勝てないyo
…うーん。
それって、全ての人をひとくくりにして言うのはちょい短絡的じゃない?
って思ってます。
周りを見ていると、ミスをしてる人の中には
- 何も考えずにミスを連発してしまってる人
- 自分で考えて何かを変えようとしているけど、明らかに方向性が良くなくてミスが治らない人
- 自分で考えて実験をくり返して、ミスしながら自分の感覚を掴みかけている人
というふうに色んなタイプがあります。
まぁ①の場合だったら「ミスが減るように練習していこうよ」というのは分かる話。
noren
問題は②③の場合です。
試行錯誤している人に「ミスをするな」というのは、正直「上達するな」っていうのと同義でっせ。
基本的には、
練習では「ミスをしないように」という意識だけではダメ
です。
noren
目次
上達のヒントを掴むためには「思ってるより大げさ」にやれ!
いつもいつも「ミスをしないように」ばっかり考えてると、むしろ本番でのミスは減らないです。
自分の殻を破って新しい感性が身につかないからです。
柔軟性とか対応力もレベルアップしていかないはず。
あえてミスをして、色んな感触を身体に覚えさせる
ミスを少なくするためには
「どうやったらどのくらいのミスになるのか」
の感覚を掴んでいくことも不可欠です。
「ミスしないこと」の意識が大事なのは、あくまで「がっつり本番を想定した練習」をする場面。
そうでなければ、自分のレベルアップのためにあえてミスをしてみる実験も絶対にやっておいたほうが良いです。
失敗したときに得られたものに気づくこと。
それを自分の身体で何度も再現していくと、
noren
って合点がいく瞬間が絶対に来ます。
その理解を無数に蓄えていくことが、一番「ミスを減らす」ことに繫がっていきます。
それは
「ただ当てるだけでとりあえずミスを防ぐ」
じゃなくて
「しっかり打ちにいって、尚且つボールを確実にコートに入れることができる」
確率が上がっていくから。
自信を持って打てる感覚やコツって、
「あえてミスをする実験」をしていかないとなかなか掴めない
ものですよ。
ボールをコートに入れることばっかり優先して「こじんまり」としてたら、僕らは今のレベルから一生変われません。
だから、練習では「ミスしたくない」という思いをグッとこらえて、色々と感触を探っていきましょう。
考え方の例:ストロークの場合
たとえば、
- ストロークに角度がつけられない。
- コントロールが上手くいかずネットやアウトしてしまう。
- ミスなく浅い角度に打てるようになりたい。
と思ったとしましょうよ。
そうしたら、まずは極端で良いので
- インパクトの時のラケットフェイスの向きを変えてみる
- 角度をつけたい方向に向かって思い切ってフォロースルーしてみる
みたいに打ち方を変えてみるんです。
…と言っても、やってみると分かるけどこれが思ったより難しい。
僕らは意外なほど「極端にやってみる」ことに慣れていないからです。
なので、
ラケット1~2本分くらいアウトしても良いくらいのイメージで、ダイナミックに打ってしまいましょう。
何度もやっていると、徐々に
「面の向きをどのくらいにして、どのくらいの方向にスイングすると良い角度で飛んでいくのか?」
を頭と身体で理解できてきます。
そうなったら、少しずつそれをコートに入るように調整していきます。
ここで「自分だけの感覚」を探すことが大事。
そうやってやりたいことを一つひとつ実践していけば、
「初めからコートに入れることだけ考えて練習する」よりも遥かに良い感性が身につきますよ。
実験の量に比例してセンスが磨かれていくのを体感してください。
失敗を恐れることによる「機会損失」は成功を阻む!
ミスをすることの大切さをもっと分かって欲しいので、恋愛に例えてみます。
noren
想像してください。
今、あなたには思いを寄せている人がいますよね。
noren
フラれるのが恐くて、自分の気持ちをなかなか言い出せません。
そして本当の気持ちを告げることなく
- ただ何となく友達っぽい感じの関係を続ける
- 話すことすらできずに見てるだけ
みたいな状態が続いていきます。
これだとどうですかね?
失うものはないかも知れないけど、得られるものなんてないですよね。
というより、「機会損失」っていう意味ではだいぶ失ってます。
僕自身も過去だいぶ失いましたよ、えぇ。
いっそのこと思い切って本音をぶつければ、そこで初めてOKをもらえる可能性が生まれるわけです。
真剣さが伝わって、心が動いてくれるかもしれない。
すぐにOKが出なくても、今までより仲良くなれるかもしれない。
仮にフラれたとしても、そこで初めて得られるものがあるかもしれない。
noren
noren
って、思い返したときに自分なりにでも気づきがあった経験ないですか?
こういう「可能性」とか「収穫」は、行動したからこそ得られるもの。
次にまた別の機会があったときには、今回の反省や発見を活かして行動すれば、OKをもらえる確率はちょっとでも上がるはず。
そうやって経験を積み重ねていくことで、何事も成長できるものじゃないかなって思います。
変化できる人が強い!失敗を恐れることは超無意味
ちょっと例えが長くなった上に良い例えでもなかった気がするけど…
テニスも同じこと。
いつもいつも「ミスが出ないように」ばかり考えていたら、技術は結構浅いところまでしか追究できないはずです。
今までと違う行動をする。
失敗をしてみる。
そこから学びを得て次の行動に活かす。
それを繰り返していけば、「これなら打ちやすい!ミスしにくい!」という発見が絶対に出てきますよ。
それが完璧なものじゃなくたって良い。
何度も改良しながら少しずつ理想に近づいていけば良いんです。
練習は、試行錯誤して最適なものを探すための場所。
ミスしたって良いんです。練習でできないことは、試合でもできない。
だからこそ、
試合で「ミスを減らす」という変化を求めるなら、練習でどれだけ「変化」できるかが全てです。
頑張って変わろうとするあなたのミスに対してとやかく言うような人がいるなら、そんな人と会う必要は全くありません。
変化するには、行動を変えること。
行動を変えるには、どんな小さいことでも良いので、
「こういうふうに打ってみたらどうなるかな」
とアイデアが浮かんだらどんどん試すことが大切です。
ちなみに、よく
上手い人を真似るとき、一部分だけ切り取ってマネしても意味ないよ
みたいなことを言ってくる人もいますが、僕はそうじゃないと思ってます。
細かいところ一部分だけでも、イメージを大切に真似てみると「おっ?」という変化を感じられるもの。
小さな変化も「ちりつも」です。
些細なことでも経験値に変えていけば、それが徐々に「これなら自信を持って打てるゼ!」的な感覚につながっていきますよ。
まとめ:ミスを無くすためにミスを無くすな!
今回は、ミスを恐れずに長い目でレベルアップを目指そうぜという話をしました。
要点をおさらいしておきましょう。
- ミスを減らしたいなら、ミスを前提とした実験をして感性を磨くべし
- いつも「ミスをしない」意識ばかりでいると、かえってミスは無くならない
- 何かを変える時は、ちょっと大げさにやってみる
- ダイナミックに動くことで感性の幅を広くしていこう
- 好きな人には正直に思いを告げよう
もし周りに絶賛実験中の仲間がいたら、ゲーム中でもあんまりプレッシャーをかけないであげてください。
その人の価値観や思いをねじ曲げてしまうと、やる気をなくしてその場所から遠ざかってしまうかも知れないですよ。
とは言っても、より上手な人から見たときに
「やり方が間違ってるかも」
「もう少しこうすると良いかも」
って思うことはあるはずなので、余計なおせっかいにならない範囲で上手いことアドバイスしてあげられると良いですよね。
それじゃあ、今回はここまでです:)
また来てね