「ポジティブな状態は、ネガティブな状態よりも良いこと」
まぁ普通に考えたらそうですよね。
そのほうが気分が良いし、練習でも試合でも良いプレーができるのは当然のこと。
これはこれで真実ではあるんですが…
ネガティブな感情も受け入れたほうが良いって場合もけっこう多いです。
もっと言えば、
「無理にポジティブになろう」とすることが逆効果になる
こともあるんですよね。
noren
今回は、メンタルに関して
試合や練習、生活の中でネガティブな感情になってしまったときに思い出してほしい考え方
についてお話しします。
テニスでもそれ以外でも、色々な場面できっと役立ちますよ。
目次
「自分を責めること」以上に有害なものは無い!
全ては、巷でよく言われている「自己肯定力」という言葉に集約できます。
テニスにおいても、これはめっちゃ大事です。
世の中、すべては「捉え方」しだい
目の前の事実とか現実は、ただそこにあるだけ。
それをどう捉えるかは、人間が勝手にしてるに過ぎないです。
つまり、どんなことがあってもそれを
勝手に良い意味で受け取る
っていうのが、無駄にネガティブな感情を呼び起こさない原則であり、最善の方法。
僕らは現実に起きていることに対して、捉え方によってポジティブにもネガティブにもなれるので。
例えば、テニスでよくあるシーンとしては↓みたいな感じですね。
- 試合で一方的にやられっぱなし
⇒「ここから挽回できたら超かっこいい」と考える - 試合に負けた
⇒「失敗からじゃないと何も得られない」と考える - 上手く打てない
⇒「伸びしろ半端ないじゃん、これから楽しみ」と考える
そういうふうに「自分で自分のメンタル状態を支配する」っていうのは、何気ない日常からクセづけていきましょう。
noren
ネガティブな感情が起こったら無理に逆らわない
…でもですよ。
「実際にネガティブなメンタル状態になってしまっても、いつでも100%瞬時に切り替えて立ち直れる人」
なんて、普通いません。
モヤモヤがしばらく続くことだってありますよね。
その時は、無理に自分の感情に逆らおうとしなくても大丈夫です。
何か嫌なことがあったり思い通りにいかないときは、
- 「良いほう」に捉えることができればそれでOK
- ネガティブな感情が大きくなってしまったら、無理に変わろうとしない
くらいで大丈夫です。
「ポジティブになろう」がいつでも正しいとは限りません。
なんでかって、自分の感情に逆らうと
マイナスな感情でいる自分を否定してしまう
っていう危険があるからです。
noren
ちなみに…
テニスのメンタルトレーニング③:「弱メンタル」の克服は難しくない↑こちらの記事で
- 「メンタルは簡単に変えられない」は思い込み
- メンタルは自由な世界。自分の思うように作れば良い
と説明しましたが、これはあくまで心構え。
「そう考えることで、脳に良いクセ(習慣)をつけよう!」
というお話です。
それでもネガティブな気持ちになっちゃうことは誰しもあるわけで。
いつでも完璧でいられたら誰も苦労しません。
ネガティブな感情をむしろ利用してプレーに活かせないか?
「自分を否定してしまう」
というのがとてもマズイ状態で、
余計に感情がマイナスな方へ進んでいってしまいます。
それを避けるためには、
ネガティブな感情を利用できる方法を探る
というのが有効です。
たとえば
「試合中、上手くいかずに落胆や怒りを感じてしまう」
のようなケースはよくあると思います。
その場合、自分を責めるんじゃなくて
「落胆や怒りを逆に利用してやれないかな??」
と考えてみましょう。
- とことん落胆して、勝敗に捕らわれない気楽さに変えてみる
- 怒りを鎮めるんじゃなく、闘志に変えて逆に燃やしてみる
とか、方法は何かしらあるはずです。
たとえ結果的にそれが上手くいかなかったとしても、
- 「自分の感情に支配される」
- 「自分の感情と向き合ってコントロールできる」
では、天と地ほどの差があります。
後者のほうが圧倒的にメンタルの成長につながるのは、言うまでもないですね。
自分を否定するクセを無くすには「自分軸で生きる」こと
「自分を責める」は、「ネガティブな感情を抱く」よりも悪です。
自分で自分を認めてあげない限り、何をやっていても絶対に上手くいきません。
noren
これは本当に断言できる。
なぜそんなにキッパリ言い切れるかというのは簡単な話で、
僕自身がそうだったから。
僕は以前、細かいことから大きなことまで、自分を悔いて
noren
みたいな感じで、心の中で自分に対する否定の言葉を使ってしまうことが多かったです。
これって、クセになると結構無意識にやっちゃうんですよね。
これは、その人その人の
- 今日までの生き方
- 性格
- 生活環境
- 人間関係
などによって、誰でも陥る可能性があるものだと思うんです。
それで僕は「このままではいけない、変わらねば」と思って、↓のようなことを意識することにしました。
- 「自分」を大事に、自分がとりたい行動をとる
- それによって誰からどう思われるかをあまり考えないようにする
すると、自然と自分への否定の言葉は脳内から消えていきました。
不思議なもので、
ネガティブな部分も受け入れて自分を承認すると、かえってネガティブな感情が起こりにくくなる
っていうのを体感できるんですね。
「自分の気持ちに正直になると心が楽になる」
ベタな決まり文句のようですが、コレかなり正しいです。
参考までに、↓の記事では僕が自分に無理をさせていたときの経験談を紹介してます。
【テニスの人間関係】悩みが生まれる原因その①:「無理をする」noren
「自責」は良くないけど「自分を客観的に理解する」は必要!
自分を責めるのは良くないと言いましたが、だからといって
「何でもあり」ってことでは決してないです。
それだとただの身勝手な自己中野郎。
身勝手に自分がばらまいた悪影響は、往々にして自分に跳ね返ってきます。
そうならないためにも、自分を客観視しないとだめです。
例を2つ挙げてみますね。
試合中にネガティブな感情に襲われた場合は
例えば
「試合中に嫌なことがあって、勝ちたいって気持ちが無くなってしまった」
というケース。
そのこと自体で、自分を悪く思う必要は全然ありません。
でも、同時に
みたいに、客観的に理解することは必要です。
自分が何を嫌がっているのかを自分で分かっていないと、
今後どうしていけばいいかの見当がつきません。
自分の中の価値観を自分で分かっていないと、
言動がちぐはぐになって自分自身が嫌な思いをしたり苦しむハメになります。
noren
テニスをすること自体に後ろ向きになってしまう場合は
もう一つの例は、
「テニスをすること自体に対してやる気が起きない」
というケース。
これも同様、別に悪いことでは全然ないです。
この場合、
というふうに客観的に理解することが必要です。
↓の記事では、「テニスから離れること」の価値を力説してます。
スランプに陥ったら思い切ってテニスをやめろその価値観を自分で分かっていないと、
自分のしたいことが分からなくなってしまいます。
本当は他事をしたい気がしてるのに
noren
のようなことを続けていると、それって
自分の人生を他人にコントロールされちゃってる状態。
時間は有限でとても貴重なもの。
自分が楽しく有意義に過ごせることに使うべきです。
まとめ:何事も「ほどほどに」頑張ろう
今回は、ネガティブな感情との付き合い方についてお話ししました。
要点をまとめますね。
- 基本的にはポジティブにものごとを捉える意識が大事
- ネガティブな状態になっても、自分を責めるのだけは禁止
- 自分を大事にしているとネガティブなメンタルになりにくくなる
- 自分を客観的に理解しているとネガティブなメンタルになりにくくなる
- 周りを大事にしながらも自分の人生を生きよう
何事もバランスが大事ですよね。
自分を大事にしつつ、独りよがりになりすぎないこと。
練習や試合を頑張りつつ、ある程度ゆとりを持つこと。
ほどほどに頑張って、ゆるりとやっていきましょうよ。
今回はここまで!
また来てね:)