試合に限らず、打つ時に
攻撃的な「かけ声」
を出して打ってくる人っていますよね。
こういう相手とのゲームでは、
すごく「やりづらさ」を感じてしまって自分のペースを乱されてしまいませんか?
僕は高校の頃、毎ショットで
noren
って言いながら打ってくる相手に試合で当たったことがありますが…
まぁやりづらかったですね。。笑
声を出してくるタイプの相手が苦手な人にとっては、何回経験してもなかなか慣れないものです。
特に
「気合の入った声を出されると、気圧されて上手くプレーできなくなる」
という方は意外に多いんじゃないでしょうか?
こうした相手に対しては、
- 無意識的な身体の変化を意識的に抑えること
- 自分に合ったメンタル面のコントロールをすること
の2つのアプローチで打ち勝っていきましょう。
それぞれの具体的な方法を説明していきますね。
目次
動きを速く!前に打ち出すイメージを強く!
威勢の良いかけ声に影響されると、何が起こるか。
まず、
無意識のうちに身体の動きが小さくなってしまいます。
これは、相手が声を出して打ってくるたびに「体がびっくりして硬くなってしまう」ことが原因。
さらに
- 身体の動き出し(反応)が遅くなる
- 脚の力が抜けて「手打ち」になる
- ボールを前に押し出す力が弱くなる
など、いろんなかたちで影響が出ます。
これによって
- 相手のボールを上手く押さえきれず、コントロールが利かない
- 自分が打ったボールに勢いがなくなって、軽い球になる
といったことが起きるんですよね。
しかも、
自分では気づかないうちにこういう状態に変わっていってしまう
というのが厄介なんです。
そのため
- まず自分の身体に起こっている変化を理解する
- それを意識的にもとの状態に戻す
ということが大事です。
そうすれば、「イメージどおりにプレーできない」状態から抜け出しやすいですよ。
「脚」に意識を向けて、いつも以上によく動かす
人間、ひるむと脚の力が抜けます。
テニスにおいて「下半身の不安定」は万病のもと。
まずはここを修正しましょう。
脚を細かく動かして、
- 相手が打った瞬間にボールに反応する
- いち早くボールに対して良い位置に入る
基本的なところですが、これを絶対に怠らないように気をつけましょう。
身体の動きが遅れてしまったら、思い通りには絶対打てません。
「えっ、そんな当たり前のことをやるだけでホントにいいの?」
と感じるかも知れませんが、相手の声に影響されているときは
そんな当たり前のことができなくなっていることはホントによくあります。
自分が思っている1.5倍動かす
くらいの意識でちょうどいいですよ。
身体が退け反らないように「前へ」の意識を強く
相手の声にビビると、無意識のうちに
「相手のほうに近づきたくない」
というような心理がはたらいて、常に身体の重心が後ろ側に寄りすぎることがあります。
これも、あらゆるショットに悪影響を与える要因。
インパクトで十分にボールを押せず、安定感が激減するからです。
noren
そうならないために、意識的に
「前へ!」
のイメージを強くしましょう。
- 身体全体の動き
- スイングのベクトル
の両方で、です。
つまり
「どんどん前に詰めていきながら、最終的にはネットをとるぞ!」
という意識で戦うこと。
「インパクトのあと、しっかり腕を前に伸ばしていこう!」
という意識でスイングすること。
そういうメンタルでいれば、自然と気持ちが前向きになって、ビビらずプレーしやすくなります。
noren
自分の世界に入り込める方法を見つけておこう!
基本的には
- 脚を動かして身体の動きを速くする
- インパクトでしっかり前への力を入れる
を意識することで、相手の声に動じず冷静に自分のプレーができるのがベストです。
でも、
noren
ということもあると思います。
その場合は、次のような方法で対処してみるのもオススメですよ。
あくまで僕が実践してきたアイデアの例なので、これが正解とは限りません。
自分が自分の世界に入り込んで強い心を持てる方法
を探る一助になるようお話ししていきます。
自分も声を出して自分を鼓舞する
こちらも、ボールを打つ時に声を出してみましょう。
別に
「んあああぁぁ!!」
とか
「ぅおおぉぉぃ!!」
みたいに叫べと言っているわけではありません。
自分にだけ聞こえるくらいの声でも、十分効果はあります。
気持ちで負けないように戦える
という効果です。
インパクトで声を出すと
- 自分を鼓舞して弱気を退けられる
- 身体の力を適度に抜きながら打てる
- ボールを打つタイミングを取りやすい
というメリットがあって、すごく効果的なんですよ。
ですので、普段の練習のときから「声を出して打つ」ことに慣れておくことを強くオススメします。
noren
余裕の「澄まし顔」で相手に手応えを与えない
心を鬼にするイメージ。
冷徹な表情で自分の世界に入り込むことで、相手からのプレッシャーを遮断できます。
ポイントを取ったら
「ハイ、次」
みたいな感じで毅然とした態度で振る舞うと、強い心を持てますよ。
相手からしたら
「気合入れてプレッシャーかけてるのに全然効いてないな…」
と、気持ちが少し揺らぎます。
ポイントを失ったときに「虚しさ」を余分に感じさせることができるわけです。
こういうハッタリのようなものも、意外と試合では大事なものです。
もちろんテクニックだけでマウントを取れればそれに越したことはないですが、
手強い相手なら精神的な駆け引きも時には必要。
noren
やられたらやり返す、というよりは
- 自分の心を強く保つ
- 相手の威圧感をかわす
というところに重点を置きましょう。
とにかく先手を取って、声を出させない
防御するだけが策ではありません。
先に相手を追い詰めて、声を出す余裕を無くさせる
というのも狙っていきましょう。
攻撃的な声を出して打ってくるのは、たいがい
しっかり打てる余裕がある時
です。
ですので、その余裕を奪えば相手の声を封じられることになります。
そのためには相手を揺さぶることが必要。
- 浅いボールやドロップショットで前に走らせる
- 積極的にネットに出て動揺させる
- ロブ気味に打ったあと強打するなど、ペースを変える
というように、
「相手を慌てさせてリズムを掴ませない攻撃パターン」
を身につけましょう。
相手の余裕を奪う方法については、こちらの記事を参考にしてください。
相手の実力が自分より上だとちょっと難しいですが、それでも
「チャンスがあれば主導権を握ってやる!」
というメンタルは持っておきましょう。
メンタルで勝ればテクニックの差を埋められる、ということはよくありますので。
まとめ:相手の声が苦手なのはみんな一緒!
今回は、「声を出してボールを打ってくる相手」に臆せず立ち向かうための考え方についてお話ししました。
大事なポイントをおさらいしましょう。
- ビビっているときは、身体の動きが小さく・遅くなっている
- その身体の変化を意識的に矯正してやる
- 脚をいつもより動かしてボールに素早く反応する
- 身体の動き・スイングともに「前へ!」を強く意識する
- 自分も声を出して打つと、弱気を退けやすい等メリットが多い
- 冷徹な心と表情に切り替えて自分の世界に入り込むと、相手のプレッシャーを遮断できる
- 守るだけじゃなく、相手の余裕を奪って「声」を封じる
「声にやられるなんて自分はメンタル弱いな…」
と悲観する必要は全くありません。
初めから全く苦にしない人なんてそういないですって。
経験を積んでいけば、対処のしかたは自然と分かってきます。
「相手の声なんて関係ねぇ!」
と思えるように、少しずつテクニックとメンタルを鍛えていきましょう。
今回はここまでです!
また来てね