テニスのメンタルトレーニング④: 「どうにもならない時」の対処法3つ

racket on cray court

メンタル強化企画の第4弾をやっていきましょう。

第2回と第2回では「短期」「長期」の2種類のメンタルについて、

第3回では脳の悪いクセの克服についてお話ししましたね。

2種類のメンタルをしっかり整えていけば、「地力」と「自分の軸」は確実に強くなります。

それでも、

どれだけ訓練しても心をコントロールし切れない

というのが試合本番ってものでもあります。

いろいろと頭では分かっていても、

「何をやっても上手くいかない!どうしよう!」

なんて状況になることもありますよね。。

そのときは、

頭の中であれこれ考えて原因究明に心血を注ぐのはやめてしまったほうが良い

場合も多いんですよ。

試合は思いのほか短いもの。

その短い時間の中で混乱したメンタル状態を打破する糸口を掴むためには、割り切って極端に何かをしてみるのをオススメします。

言わば、自分に対して最後に切れる切り札のような手段を持っておくイメージ。

そうすると、「どうにもならない時間」がやって来ても、持ち直せる可能性を1%でも高められます。

そこで今回は、僕が実際に今まで試して

noren

これは効果的だったよ

というものを3つ紹介しますので、困った時に試してみてください。

当然ですが、何が正解ということは無いです。

自分が一番心地よく過ごせる方法を探るようなイメージで、自由にいろいろと試してみましょう。

1.ひたすら笑顔で過ごす

smile

「笑顔」の力はやっぱり偉大でした。

  • 構えているとき
  • インプレー中
  • 次のポイントに向かうとき

色んな場面で、意識的に口角をグッと上げて笑顔を作ってみてください。

難しい局面だからこそ、あえて笑ってみるんです。

僕がこれを初めて試してみたときは、2つの効果があることが分かりました。

  1. 自分の気分が晴れてくる
  2. 相手が自分を不気味に思う

とりあえず笑顔になってしまったことで、それにつられて気分がだんだん変わってくるんですよね。

それが身体にも伝わって、自然とリラックスしたプレーができます。

もうひとつ意外な効果として、相手を不気味がらせて困惑させ、相手のペースを乱せることがあります。

こちらのペースで進んでいると自分が錯覚することができますよ。

noren

「自分が良い気分になる」が一番の良薬だね

余談ですが、

僕は横柄な態度をとる相手に対してこれをやってみたことがあります。

すると向こうは自分の振舞いが浮き彫りになったのを感じたのか、試合が終わったあと汚いジャッジをした詫びを入れられました。

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2.フルスイングの鬼になる

full swing

人間、失うものが無くなると強いものですね。

「勝ち負けなんてどうだっていい。来た球を全部全力で打ち返してやる。俺は強いんだゼ」

という感じのイメージをしてプレーしてみましょう。

もちろんミスは格段に増えるんですが、それと同時に良いこともあります。

まず、身体の動きがこんなふうに変わってきます。

  • 気持ちが前に向くので、自然と前に踏み込むように身体が動く
  • 「ひっぱたいてやろう」と思っていると、自然とボールをよく見るようになる

それによって、

  1. ボールに体重が乗って球質が良くなる
  2. こちらの気迫に相手が気圧されることがある

という感触が得られることがありますよ。

ミスは多くても、良い感触が戻ってくるきっかけには十分なり得るんです。

さらに良いことに、こちらの気迫が相手のメンタルを上回った場合、相手はメンタルとプレーが乱れ始めます。

3.「何球続くかゲーム」をする

Mercedes Cup

これもある意味、「開き直り」。

もはやポイントを自分から取りに行くのを一切やめて、ただひたすら返すことだけに集中してみます。

何球ラリーが続いたかカウントしてみても良いでしょう。

長く続いたら、心の中で

“LAST RALLY: 16SHOTS”

という感じで、テレビ中継の字幕と重ね合わせて楽しんでみても良いかも知れません。

遊んでいるようですが、これにもきちんとメリットがあります。

  1. ポイントを取ろうとしないので、力みがゼロになる
  2. ふんわりと返した球のほうが、意外と相手がミスしてくれることがある

力みがなくなったことでショットの調子が良くなるのは、よくあることです。

そこから自分のテニスが戻って来たら、途中でやめて本来のショットを打ち込んでいきましょう。

まとめ:自分が一番ご機嫌に過ごせる方法を探してみよう

メンタルの危機が来たら、それは

メンタルの危機を乗り切る方法を見つけるチャンス

でもあります。

そんな時こそ積極的になって何か行動を変えてみて、自分に合うやり方を見つけにいくことが大事。

どんなプレーをしたって自由です。

ただしひとつだけ注意したいのは、あまりに度が過ぎると相手に対して失礼にあたるおそれがあるということ。

相手を尊重する気持ちは忘れずに、あくまで「自分の状態を良くするための行動」をしていきましょう!

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