メンタル強化企画の第3回です。
第1回、第2回では、
- 短期メンタル
- 長期メンタル
を強化して、試合でのパフォーマンスを上げていきましょう!
というお話をしてきましたね。
この2つの記事で紹介した内容を実践しても
「メンタルの弱さをなかなか克服できない…」
と行き詰ってしまう場合、もっと深いところに原因があるかも知れません。
それは、
「自分はメンタルが弱い」「メンタルを改善するのは難しい」と、根本的に心の中で思い込んでしまっている
という可能性です。
この思い込みがある限り、行動してもなかなか前に進めません。。
そこで今回は、
- メンタルは一瞬にして変えられるということを知ろう!
- 考え方の「悪いクセ」は一刻も早く捨てよう!
ということについてお話しします。
メンタルの弱さに悩んでいる方は、胸に手を当てて
「自分は当てはまってないかな?」
とチェックしてみてください。
noren
目次
メンタル=形のない「100%自由」な世界!
冒頭の言葉の繰り返しになりますが、
- 自分はメンタルが弱い
- メンタルを変えるのは難しい
と思っていませんか?
YESの場合、それは
自分で作り出した思い込み
だという認識を持つところから始める必要があります。
その理由は、メンタルというものの性質を考えてみると見えてきます。
よくスポーツでは、
「心技体」
という3つの要素があると言われますよね。
- メンタル(精神)
- テクニック(技術)
- フィジカル(肉体)
これらのうち、
メンタルは最も変動しやすい
という特徴があります。
テクニックとフィジカルは、物理的なものですよね。
「身体とラケットを操作してボールを打つ」
という動作を「思い通りに」行うのは、簡単じゃありません。
- 自分の身体を思い通りに動かす
- ラケットを思い通りに操作する
- ボールを思い通りにコントロールする
というのを時間をかけて訓練していかないと、到底無理な話です。
これに対して、メンタルは精神なので形がありません。
「自分自身がどう思うか」
がリアルタイムで反映されていて、常に変動し続けています。
それは、言い換えれば
「その時その時の自分次第でどうにでもなる」
ということ。
noren
つまり
- 自分はメンタルが弱い
- メンタルを変えるのは難しい
というのは思い違いで、
- 「自分はメンタルが弱い」と思っていること
- 「メンタルを変えるのは難しい」と思っていること
が問題。
そうならないために、
心の中では自分の好きなように思えば良いんだ!
という気持ちをベースにしていきましょう。
noren
試合中に切り替えたいときはメンタルの自由度を利用しよう
ここまでお話ししたとおり、メンタルというものは
- 変動しやすい
- 自分次第で自由に変えられる
という性質があります。
これは、試合中に「気持ちを切り替えたい場面」がきたときに役立ちますよ。
例えば、
- ポイントを取られっぱなしで流れが悪い…
- 調子が出てこず気持ちもノってこない…
- なんか今日は緊張気味で身体が硬い…
なんて時もありますよね。
そんな時は気持ちを切り替えないと、そのままズルズルといってしまいがち。
noren
そこで、こんなふうに心をリセットする方法があります。
- 一旦、これまでの流れ(現実)を全て無視する
- 「自分は強い」と心の中でつぶやいて、良いイメージを思い浮かべる
- そう思い込んだ状態で次のプレーに入る
これだけです。時間にして、ものの数秒。
イメージや言葉を機械的に書き換えてしまうだけでも、プレーはガラッと変わるものなんですよ。
ちなみに、②のセリフは
- 「へっちゃら」
- 「楽勝」
- 「自分最高」
- 「絶対いける」
など、何でも代用OK。
状況に合わせて好きな言葉を選んでみてください。
実際に「へっちゃら」だったかどうかは全然関係ないんです。
重要なのは、
本来の自分が持っている力を全て引き出すことだけに集中すること。
それができる自分なりの方法を見つけられたら、このやり方である必要はありません。
自分の殻を破れ!悪いクセは一刻も早く排除しよう
メンタルは、自分次第で簡単に変えられます。
でも、
そういう風に考えるのは、なんか抵抗がある…
そうは言っても、そんな簡単にいくもんかよ
と思ってしまってませんか?
その場合、自分でも気づかないうちに
脳に「悪いクセ」がついてしまっている
可能性が高いです。
その「悪いクセ」の代表例と対策を2つ挙げますので、当てはまっている方は早急に手を打ちましょう。
① 「自分にはできない」と強く思い込んでいる
一つめは、さっきも話をしたとおり
「自分にはできない」と強く思い込んでいる
ケース。
思い込みというのは、良くも悪くも強い力を持っています。
それゆえ、「マイナスな思い込み」は一刻も早く捨てなければいけません。
そのためには心の中の言葉を書き換えることが必要なんですが、
そこで効果的なのが
耳から入ってくる言葉をポジティブなものにする
こと。
耳で聞いた言葉というのは影響力が強いからです。
例えばですけど、
noren
って言われ続けると、「自分は優しい人間なんだ」って心から思えてきて嬉しいですよね。
反対に、デリカシーや理解力が欠如した人から
noren
って言われ続けたらどうですかね。
本当はそうじゃなくても、何となく「自分は打たれ弱いんだ」って思えてきてしまわないですか?
【謎すぎ】テニスのプレーと人格を重ねようとする人って一体なんなんだそのため、「耳に入れる言葉」から良い影響を受けるようにすること。
というのをオススメします。
一人で黙々と心の中を一新しようとしても、なかなか難しいかも知れません。
そこで、人との会話で「プラスの言葉」を使うようにすると
- 自分でポジティブな言葉を発声する
- その言葉が自分の耳に入ってくる
というダブルの効果で、
「プラスの思い込み」
を強めていけますよ。
noren
② 本当は「自分にはできない」と思いたがっている
二つめは、ドキっとする方も結構いるかも知れないですが
自分の中の深いところでは「変わりたくない」と思っている
というケース。
これは誰にでも起こりうるメンタル状態です。
なぜなら、人間の本能的な部分に関わっているから。
人間は、本能的に「楽なほう、楽なほう」へ行こうとします。
それが悪いことだという話ではなく、快楽を求めるのは全ての動物の性。
ただ厄介なことに、メンタルの悩みを克服するにあたっては、その本能が邪魔をしてきます。
「今までの自分に対して何かを変える」
というのは、大きなエネルギーが要るものですよね。
そこで「本能」君の登場。
- 大変なことはしなくない!
- 今のまま変わりたくない!
という方向に引きずり込もうとしてくるんです。
この本能に負け続けると、こんな体質になってきます。
- 無意識のうちに「変わること」を拒んでしまう
- できない自分を正当化しようとしてしまう
- 「どうせ自分はダメなんだ」と自分の殻にこもってしまう
noren
これを防ぐためには、
自分のモチベーションを上げる方法をいくつか持っておく
というのが有効です。
- 「プロ選手のスーパープレー集」のような動画を見る
- 自分が好きな選手、興味のある選手の動画を見る
- 読書、音楽、映画、旅行など自分の好きなことをする
- 気の合う仲間とテニスの話や世間話をする
などなど、テンションが上がったり前向きになれたりすることなら何でもOK。
個人的には、自分がなりたい人物・好きな選手が試合で戦っている姿を見るのが一番効果的だと感じます。
noren
↓こちらの記事の中で具体的にオススメしています。
スランプに陥ったら思い切ってテニスをやめろそういうのを見ていると、「自分もこうなりたい!」っていう気持ちが点火されます。
それで「自分が変わるためのエネルギー」が沸き起こるんですよね。
まとめ:変わるも変わらないも自分次第!自分で道を選ぶ意識が大事
お疲れさまです、第3回は以上です。
今回は、メンタルの成長を阻害するリミッターの外し方について解説しました。
大事なポイントをおさらいしましょう。
- まずは「メンタル面の克服は難しい」という思い込みを捨てる
- メンタルは自分次第でどうにでもなる自由度100%の世界
- 「自由」というメンタルの性質を利用すれば、気持ちの切り替えもしやすい
- 耳から入る言葉をポジティブなものにすると、プラスの思い込みを作りやすい
- 自分のモチベーションをコントロールして、「変わりたくない」本能に打ち勝つ
脳の悪いクセは、百害あって一利なし。
「自分の中にマイナスな癖があるかも」
と感じたら、1分1秒でも早く排除するための習慣をつけましょう。
- 良い思い込み
- 良い脳のクセ
を定着させれば、メンタルは加速度的に成長していきますよ。
さて次回は、いざ試合中に
「もうダメ…なにをやっても上手くいかない!」
とメンタルが混乱状態に陥ってしまった場合に、何かいい手立てはないのか?
についてお話ししますね。
それではまた!