メンタル強化企画の第2回をやっていきましょう!
第1回では、「短期メンタル」ということで
「いざ試合本番ではどんな気持ちでいればいいの?」
について説明しました。
今回は、もう一つの「長期メンタル」について解説します。
一般的に言われている「メンタル」とはちょっと意味が違います。
でも、
「頭の中でなにを考えてるのか?」
って意味では同じ。
noren
話す内容が多いですが、できるかぎり噛み砕いて説明していきますので怒らないでください。
目次
はじめに:「長期メンタル」って?
無理やり一言でいうなら
「テニスのこと、どう思ってるの?」
です。
…。
「はぁ?イミフなこと言ってんじゃねえ!」
ってなりますよね。
ちゃんと説明するので殴らないでください。
まずはざっくりと説明するとこんな感じ。
- 「どんなふうに打ちたいのか?」「どんなテニスがしたいのか?」
=目標とその具体的なイメージ - 「テニスに何を求めているのか?」
=テニスとの向き合い方や人生観
つまり…
あなたの「個性」とか「価値観」と深く関わっています。
「テニス観」とでも言いましょうかね。
…。
「はぁ?何言ってんだコイツ、そんなん試合と関係あんのか?」
ってなりますよね。
ちゃんと説明するので蹴らないでください。
たしかに、前回お話しした「短期メンタル」のほうが試合に直結しそうですよね。
この「長期メンタル」が試合にどうつながるかというと
「地力を強くして、強力な自信をつける」
っていうところです。
自分のテニスに自信があれば、無用な心配はしなくてよくなります。
「上手くやれるかな~緊張するな~」なんて、思わなくなります。
そのイメージはつきますよね?
僕も昔から試合前には緊張してしまうほうでした。
だから「どうにか落ち着ける方法ないかな?」と探りに探ってきました。
その結果「最強だ」と思ったのがこの方法なんです。
逆に、
- なりたい姿やイメージがあいまい
- 自分の目的と行動が合っていない
というのが
「思うように成長できず結果が出にくいタイプの特徴」
です。
noren
と前置きをしたところで
- 目標とその具体的なイメージ
- テニスとの向き合い方や人生観
の2つについて触れながら、「長期メンタルの作り方」を説明していきますね。
具体的なイメージを実践して自分のものにしないと、自信がつかない!
第1回「短期メンタル」で説明したのは、
「人は、心で思った通りの人になるよ」
ってことでしたよね。
それは裏を返せば、
「何も思っていなければ何者にもなれない」
ってことになっちゃいます。
つまり、
- 「こうなりたい」「こんな風に打ちたい」というイメージを持つこと
- そのイメージをできるだけ具体的なものにすること
- 具体化したイメージを普段から強く意識して実践すること
というのが本当に大事なんです。
地道ではありますが、これをていねいに実践していくことが
- 一時的ではなく、本質的な「成長」「上達」
- 「どんとこい!」という試合に対する自信と実力
につながっていきます。
それと同時に
具体的なイメージが全然ない
⇒頑張って練習しても自分のものにならない
という図式も、残念ながら成り立ってしまいます。
「調子の浮き沈みが激しい」場合も、これが根本的な原因になってることが多いです。
練習では上手く打ててるのに、いざ本番になったら緊張して力を発揮できない。
そんな悲しい思いはしたくないですよね。
繰り返しますが、試合で強いメンタルをもつためには
- 一時的ではなく、本質的な「成長」「上達」
- 「どんとこい!」という試合に対する自信と実力
が必要です。
それをゲットするためには、
- イメージを作る
- 具体化する
- 実践する
という行動が必要です。
強いメンタル(=強い自信)を身につけるための6ステージ!
「メンタル」と「イメージ」の密接なつながりは感じられてきましたか?
次の説明に移りますね。
- イメージを作る
- 具体化する
- 実践する
の、具体的なやり方です。
noren
そのやり方を簡単な図にまとめたので、ちょっと見てみてください。
僕自身の経験をメインに、見聞きしたことなども整理してあります。
細かい話はこのあとしますが…
その前に、原点を忘れないようにもう一度おさらいしておきましょう。
最終目的=自信を手に入れること
です。
実力のレベルがどうのとかは関係なく、これが「試合に強い人」のメンタル。
つまり、上の図で言うと
「ステージ6」まで行けると自分のテニスに強い自信がつきます。
そうなったあなたは、確実に「メンタルが強い人」。
練習だろうが試合だろうが、相手が誰だろうが、自分のやることに集中できます。
「試合でも堂々と自分を出し切れる、強い心の持ち主」です。
noren
ですので、
- サーブ
- ストローク
- ボレー
- スマッシュ
などなど、あらゆるショットでステージ6を目指しましょう!
ではでは!
目的を理解したところで、それぞれのステージで具体的にやることを順にリストアップしていきます。
ステージ1:理想のイメージを発見する
- 特に難しく考える必要はないです。
- 見ていて心が躍るような魅力的な人物を見つけましょう。
- 「自分もこんなプレーがしたい」と思えることが大事です。
- プロ選手がおすすめです。YouTubeでたくさんの試合や練習が見られます。
あなたがその人のプレーやショットに惹かれる人物であればあるほど、好ましいです。
その想いが強いほど、ステージ6まで辿り着くまで積極的に行動できるので。
自分自身の直感を大事にして、ピンとくるものを見つけましょう。
noren
周りのお仲間を参考にするときも、同じ基準で探してくださいね。
上手だなと思っても、
- 「クセが強くてキレイな打ち方じゃないかも」
- 「自分にとっては魅力的じゃないな~」
なんて感じたら、そのイメージは取り込まないほうが賢明でしょう。
プロ選手がオススメと言ったのは、
- 理想的な打ち方、動き方のイメージ
- 感覚的なもの(タイミングの取り方とか)
を自分の頭の中に刷り込めて、とても効果的だからです。
僕自身、硬式テニスを始めたての頃からずっと、プロ選手が先生です。
みんながスクールに通う中、僕だけ自分の好き勝手にプロをお手本にして研究してばかりでした。
その結果どうなったか。
ほとんど自分のイメージ力と実践力だけで、試合でも結果を出せる力をつけられました。
イメージの重要性は身をもって実証済みです。
noren
僕はよくYouTubeでプロの試合をみて、楽しみながらイメトレをしてます。
有料級のコンテンツを無料で見られるなんて、良い時代になりましたね。。
ステージ2:理想のイメージを具体化する
- とにかく「じっくり」観察します。
- 感受性をフル稼働させて、「自分が打っているような感覚」で見ます。
- 動画と静止画の両方を使って、その人の打ち方や動き方を理解します。
プロ選手の観察をオススメする理由がここにもあります。
プロの試合って、コート全体がまんべんなく見渡せるイイ感じの角度で撮影されてますよね。
そのためショット自体だけじゃなく、例えば
- 相手が打つとき、どのポジションでどんな準備をしているか?
- 打った球はどんな具合に飛んでいったか?
- 打った後の体勢はどうなっているか?
などの、前後の流れもよく見えます。
さらに、良いカメラアングルのお陰か、その選手が画面の手前にいても奥にいても
「自分が打っているような感覚」
を掴みやすいです。
より鮮明なイメージを脳に焼きつけることができるんですよね。
noren
このステージでは、
静止画を使って具体的なイメージを作るのが最大のポイント
です。
静止画でイメトレする方法は主に2つ。
- 雑誌に載ってる、大きくて見やすい写真を観察
- YouTubeやテレビで、見たいところで一時停止して観察
どちらでもOKですが、僕は②を推します。
動画と静止画をセットで見られて、よりイメージしやすいので。
ただ観察するだけじゃなく
「自分が実践できる単位まで具体化する」
ことで、明確なイメージを作りましょう。
具体的には、
- テイクバックの時のラケットの構え方、面の向き
- 左手(利き手でないほう)の位置、運び方
- インパクトの時の姿勢、身体のバランスのとり方
- 構えてからフィニッシュまでの足の運び方
- フォロースルーでの身体の使い方、ラケットの運び方
- 色々なタイミングでの顔、肩、ヒジ、脚などのパーツの位置
- スタンスの広さ、オープン/クローズの使い分け
- ボールを打ったあとのポジション取りや準備のしかた
などなど、参考にすべきところは山ほどあります。
↓の記事でもふれていますが、そうやって「細かい部分まで観察する」というのがイメトレで大切です。
テニスが上手な人を真似して上達したい人が聞いてはいけない「世間の常識」周りのお仲間を参考にする場合、できれば
スマホ&三脚などを駆使して動画撮影
するととても効果的。
そうすれば、同じようにコマ送りでチェックできます。
連写機能やスロー撮影を使うのもナイスです。
この方法は、自分を撮ってもらってチェックするのにも最適ですよ。
noren
ステージ3:具体化したイメージを繰り返し試す
- ステージ2で分析・イメージした映像を丁寧になぞるように、実際にやってみます。
- いっぺんに色々やると必ず混乱するので、一つのショットにつき一つずつ試します。
- ボールがコートに入るかどうかより、打ったときの感触に神経を注ぎます。
- イメージに「なりきる」つもりで真似します。
ステージ2まででしっかり観察と分析できていれば、試したいことはたんまりたまっているはず。
それを、コートに立って実際にやってみましょう。
ここで重要なのは、
最初は「ボールをコートに入れること」を頭から取っ払うこと。
「ボールを入れること」を優先してしまうと、
- 結局もとの自分のクセが出る
- こじんまりと打ってしまう
ことになりやすいからです。
「ミスが無くならない人は普段の練習からミスを無くせ」は本当に正しいのか?これでは、なかなか次のステージへ進めません。。
noren
良い感触を掴みやすいし、何より楽しい!
初めはしっくりこなくても、何度も繰り返しやってみましょう。
テニスを普通にやっていれば、自然といろんな体勢や打点で打つことになります。
くり返しやっていると、じきに
「おっ?なんだこの感じ?」
みたいな場面が来ます。
アンテナを張って、それを待ってみてください。
ステージ4:変化を体感する
- 今までになかった感触を味わいます。
- その感触が「楽だ」「気持ち良い」と感じたら、継続します。
- その感触が「打ちづらい」「変な痛みがある」と感じたら、中止します。
さっき微妙にフライングして言ってしまいましたが…
イメージしたことを何度もくり返して実践していくと、
「あ、今までと違う!」
「なんか打球が変わった!」
と感じる場面が必ず来ます。
これを感じられたら、もうあと一歩のところまで来てますよ。
試してみた結果、
- 使えるものは、そのまま続けていって自分のものにする
- 使えないものは、キッパリと切り捨ててサヨナラ
と選りすぐっていきましょう。
判断基準は、
「今までより楽にボールを飛ばせているか?」
で考えておけば間違いないです。
できればでOKですが、「打った球がどうなったか」に応じて自由に微調整してみてください。
例えば、
- 「なんか球が伸びてないなぁ」
→「もう少しフォロースルーを前に大きくとってみよう!」 - 「ちょっと当り損なってるなぁ」
→「もっとギリギリまでボールを見よう!」
みたいな具合です。
そうすると、さらに次のステージに行きやすいですよ。
ステージ5:自分オリジナルのノウハウを確立する
- 「こうすればイメージ通りのボールになる」と自分なりのコツを見つけます。
- いつでも思い出せる程度の粗さで、キーワードを作っておきます。
- そのコツを意識しながら反復し続け、身体に覚え込ませます。
ここがかなり重要なポイントになってきます。
というのも、ステージ4までは「外から取り込んだイメージ」だけで練習してきましたが
ここで「自分オリジナルのコツ」を混ぜ込みます。
ここまでのステージを確実にクリアできていれば、自然と
noren
っていう発見があるんですよ。
自分で見つけたコツというのは、人から聞いたものよりもはるかに強力で試合に役立つ代物です。
「こうすればイメージ通りに打てるぞ!」というものを見つけたら、
「こうすれば」
の部分を覚えておきましょう。
このときはステージ2とは逆に、あんまり細かくしすぎないほうが良いです。
「リラックスしてココをこう!」くらいの粗さでもOK。
直感的なキーワードで覚えたほうがいつでも再現できるので。
もしくは、
- 「音」
- 「リズム」
で覚えるのも◎です。
例えば、リターンで
スプリットステップをしながら準備
↓
相手がサーブを打った瞬間に軸足を決める
↓
もう一方の足を踏み込みながらボールを捉える
としましょう。
その時のリズムを、
「タン、ターン」(ボールのバウンド音→インパクト音)
という感じで自分のリズムを覚えておくと、それに合わせて準備や動き出しがスムーズにできたりします。
試合の真っ最中は、相手の動きを見たり色々なボールに対応したりと、他のことにも意識を向ける必要がありますよね。
そんな中、
- テイクバックではこのくらい身体を捻って…
- ラケットはこのくらいの位置にセットして…
- インパクトに向かうときに足をこう動かして…
- 打点はこのくらい引きつけて…
なんて、毎ショットでいちいち細かく考えているヒマはありません。
ある程度ざっくりした感覚的なキーワードをいつも持っておいて、細かいところはその都度調整しましょう。
noren
ステージ6:イメージ通りのプレーを実現する
- 自分オリジナルのコツを常に意識し続けます。
- 新たな発見と改善をくり返していきます。
ここまで来れば、かなり自由なプレーができるようになっていると思います。
ここで大事なポイントが2つあります。
1つめは、
「意識することをやめない」
です。
ステージ5で発見した自分の中のコツを「身体が覚えた」と思ってもなお、それを意識し続けます。
テニスの技術は本当に奥が深くて、どれだけ練習を積んでも
- 「呼吸をする」
- 「歩く」
というようなレベルの無意識でできるものじゃないんです。
もっとも、厳密に言えば「理想的な呼吸法や歩き方」は意識しないとできないんでしょうけどね。
野球界のレジェンド、イチローさんもこんな名言を残しています。
自分が無意識でやっていることを、もっと意識してやらなければいけない
イチロー
ずっと昔にテレビの中でイチロー選手が言っているのを見て知った言葉です。
聞いた瞬間に
noren
と、深く考えさせられたのを覚えています。
無意識でできたことは、次に同じことができるとは限らない。
「何事も意識して行ってこそ、本当に自分の血肉になるんだ」と確信しました。
ちなみに、無意識の役割は別のところにあります。
それは咄嗟の判断が必要な場面です。
2つめのポイントは、
「自分で考え変化し続ける」
です。
テニスをずっと続けていると分かることなんですが、
良い時も悪い時も、ずっと同じ状態が続くことはありません。
試合中という短いスパンでも、テニスライフという長いスパンでも、必ず波はあります。
noren
波が起こる要因は様々。
体格の変化や体調の良し悪し、はたまた価値観の変化によってテニスが変わることもあるわけですね。
そのため、
- 一度掴んだ「自分のコツ」がしっくりこなくなる
- 「もっとこうしたい」という願望が生まれる
ということが必ず出てきます。
そのときは、
- 新しいイメージを見つけて試す
- ノウハウを上書き保存する
という具合で、行動を続けていきましょう。
今まで身につけたものは捨てずにとっておいて、さらに引き出しを増やす
ようなイメージです。
練習とか生活の中で新たな発見があったら、それもどんどん取り入れて実験してみると良いですよ。
これを積み重ねていくと、自分の考え方や知識がどんどん洗練されていきます。
そして、テクニックに深さが増していきます。
自分で考えてテニスを良くしていけている!
という実感はとても気持ち良いもんです。
「変わっていくこと」がとっても楽しくなりますよ!
こんなふうに、
- 「意識」をずっと続けていくこと
- 「変化」をずっと続けていくこと
というあたりが
「テニスは頭を使うスポーツ」という言葉の本当の意味
なんじゃないかと、個人的には思います。
noren
なぜ、この順番でなければダメなの?
それは、ゴールから逆算すると分かりやすいかと思います。
練習でも試合でも、いつでも思い通りにプレーできる状態がステージ6。
そこへ行くためには、
「こう打てばこうなる」
と自分の中で理解したコツをどんどん積み上げるのが必要です。
それがステージ5。
その確信が得られれば、基本的にはいつでも理想的なショットを再現できることになるからです。
自分なりのコツを掴むために必要なのは、
自分の身体で試行錯誤して、「変化」を感じる体験をたくさん積むこと。
これがステージ3とステージ4。
そこで必要なのが、「自分の身体で何を実践するか」という「何を」の部分。
何のアテもなくひたすら色々と試していくのは、相当な遠回りになってしまいます。
noren
そこで、
自分の理想とするイメージを脳天に植えつける作業
を最初に行うわけですね。
その上で、自分が実際に行動に移す具体的なコトを決めます。
これがステージ1~ステージ2の流れ。
「そもそもどうなりたいとか無いし…」
という人は、普段ただ漫然とボールを打っているだけに近い状態にあります。
ステージ1にすら立てていません。
誤解して欲しくないんですが、テニスを楽しむことだけを目的にするならそれで全く問題ないです。
ただ、試合で勝ちたいのなら話は別。
…というのが、1~6の順番の意味です。
運動神経が高くて、自分の感覚でいきなりステージ5や6に行けてしまう人も、ごくごく稀に見られます。
でも、僕は凡人なのでムリです。
もしあなたもそうであるならば、
「きちんとプロセスを意識して、上達すべくして上達する」
というのをオススメしますよ。
「なんとなく」上手くいっているだけでは、日によって打てない時も多いです。
逆に、「意識して」身に付けたことは、調子の良し悪しの差が出にくいんですよね。
イメージは大事だけど、自分に完璧を求めないこと
「まず最初に理想のイメージを作ることが必要!」
と言いましたが…ひとつ「やってはいけないタブー」があります。
それは、
理想と違っている自分を責めること
です。。
- 上手くいかない自分はダメな人間だ!
- 自分はもっとこうでなければいけない!
みたいに考えてしまうと、今ここにいる自分を否定してしまうおそれがあります。
noren
自分を受け入れて自分を大事にすることが、上達に向けて長く取り組んでいける秘訣。
詳しくは、↓ の記事をチェックしてみてください。
「ネガティブな感情」との付き合い方次第でテニスはもっと楽しめる自分の現在地を把握して、一つ先のステージを目指そう!
冒頭のフローを見て、
「今、自分がステージ1~6までのどの段階にいるか?」
をチェックしてみてください。
そうすると次にやるべきことが特定できます。
例えば、
- フォアは完璧!
- バックはコツがつかめない。
- バックは練習で良い感じの時もあるけど、試合になるとダメダメ
という人のケースで考えてみましょうか。
フォアハンドストロークに関しては強いメンタルを持てているので、今のところステージ6まで行けてそうですね。
対してバックハンドストロークは…
「これだ」というコツがまだつかめていないので、少なくともステージ5までは行けていません。
そこで、
- ステージ1~4のどこにいるのかを確認する
- 今いるところの一つ上のステージへ進む
という必要があります。
↓のような具合です。
- 理想的なイメージが浮かばない
→ステージ1を目指す - イメージはあるけど、どんな風に取り入れれば良いかが分からない
→ステージ2を目指す - 「こうやって打とう」と具体的にイメージできているけど、実践できていない
→ステージ3を目指す - イメージを実践しているけど、良くなった感じがしない
→ステージ4を目指す - 良い感触を掴みかけているけど、「こうすれば良い」という確信がない
→ステージ5を目指す
こんなふうに
- それぞれのショット
- プレー全体
など、色んな切り口で自分の状態を分析してみてくださいね。
自分の状態が分かれば、次の行動を起こしやすくてモチベーションの維持にもなります。
お疲れさまでした。。
ここまでが、
- 試合に強いメンタルを手に入れるための6ステージ
- それぞれのステージで実際にやること
です。
確実に力をつけてメンタルを強化するためには、全部やってもらいたいというのが本音ではあります。
でも、価値観はさまざま。
noren
noren
というものを、一つだけでも持ち帰って実際に試してみてはどうでしょうか?
「テニスに求めるもの」と「実際の行動」を合わせないと空回り!
忘れがちな部分ですが、これも大事なポイントです。
なぜテニスをしていて、なぜ試合で勝ちたいと思っていますか?
…不躾な質問でスミマセン。
でもこれ、メンタルですごく大事な部分なんです。
この問いに対してハッキリとした答えが出せない場合、
「自分の軸」が定まっていない
っていう可能性があります。
それはメンタルにとって悪影響。
もっと言えば、自分だけじゃなく周りにも悪影響を与えてしまいます。
例えば、極端な話
- 健康維持ができれば良い
- 人との触れ合いを楽しむのが目的
という「明確な考え」がある人は、たとえ試合で負けたって落ち込む理由がありません。
noren
一方、ただ「勝ちたい」という漠然とした思いしかない人はというと…
試合に負けたときに
- 「なんで負けるんだ!」と強いストレスを感じる
- 「なんでこれができないの!」とペアに当たってしまう
というふうになりがちです。
それは蓋を開けてみれば、
「勝ちたい」という漠然とした思いに対して、練習の量や質が追いついてない
なーんてケースもよくあります。
さらにタチが悪い場合、
そのことに自分で気づいてない
なんてことも…。
自分を棚に上げて、周りには多くを求めちゃってるパターンです。。
noren
「そもそも目的と行動が合っていない」
ということに対して盲目になっていると、そうやってテニスも人間関係も上手くいかないというマズイ状態に。
自分を見失わないことが大切!
そんな状態に陥らないためにも、
- 自分自身が何のためにテニスをしているのか
- どこまでのレベルに達したいのか
- テニスとどんな風に関わっていきたいのか
という自分の価値観にフォーカスすること。
それに合わせて実際の練習内容や行動を考えていくこと。
何だか哲学的な話ですが…
- 楽しく上達していきたい
- 強くなって上を目指したい
と思うなら、
自分と正面から向きあう
というのは避けて通れないはずなんです。
おそらく、この記事を読んでいるあなたは「プロを目指している」わけではないはず。
原点に立ち戻って、テニスを楽しむ心を思い出しましょう。
それによって、
- 自分のスケールで良いプレーができる
- 自分のスケールで体験できる「勝ち」を喜べる
という生き方のほうが、自分も周りも幸せだと思いませんか?(宗教の勧誘ではありませぬ)
まとめ:「観察力+実践力」が試合でのメンタルの強さにつながる!
さて、第2回はなかなかボリューミーなものになりました。
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます!
大事なポイントをまとめますね。
- 自分のプレーに自信を持つことが強いメンタルにつながる
- そのためには、イメージを具体的な実践内容まで噛み砕く必要がある
- 6つのステージを順番に進んでいくことで、メンタルもプレーも向上する
- 自分の価値感と行動を俯瞰すれば、自分も周りも気持ちよく成長していける
次回は、「メンタル」というものの性質を踏まえて、
「メンタルの克服が難しいっていうのは思い込みだよ!」
という内容をお話しします。
お楽しみに!